1st 「Asayake TOMCATS」

2022年6月18日

あの花の色はオレンジ

ガードレールのビームに笑う
オレンジ、楽しげな花が一つ
踊るように、笑うように
嘆くように、俯くように

悪意は今日も無邪気なまま
世界に牙を突き立てる
誰一人顧みることなく
片っ端から容赦なく
おれの肩に舞い降りた
季節外れの粉雪が
溶けてしまわないように
あのオレンジの花のように

今、この手に力を

冷たいはずの手のひらが
次第に熱を帯びてくる
分厚くのしかかる空の下で

悪意は今日も無邪気なまま
世界に牙を突き立てる
誰一人顧みることなく
片っ端から容赦なく
おれの肩に舞い降りた
季節外れの粉雪が
溶けてしまわないように
あのオレンジの花のように

今、この手に力を

悪意は今日も無邪気なまま
世界に牙を突き立てる
何一つ顧みることなく
片っ端から容赦なく
歌うように舞い降りた
天使みたいな粉雪が
溶けてしまわないように
この手で包み込めるように

今、この手に力を
今、この手に力を

星のない夜空に

地平線茜色の日
駆け上がって行くのは
見下ろす場所へと続く
地図に無い坂道

足跡を辿ってはまた
振り返ってばかりで
焦っては走り出す
行き先も決めずに

星のない夜空は見上げずに
街の灯りばかりを見ていた
あの日見た星空を押し退けて進んでも
甦る輝きが忘れられなくて

雨上がり空色の街
雲を追う風と
舞い落ちる雫に
笑い合う2人で

昨日に置き去りにした
心に気付いたら
時を告げる風と
迎えに行けばいい

星のない夜空は見上げずに
街の灯りばかりを見ていた
軋むよな心を引き連れて
浮かんでは消えて行く
輝きが星に変わるまで


魚眼レンズ

魚眼レンズの端っこに
部屋から出て行く君の姿が見える
丸く膨らんだ部屋の中
駆け回る猫の足音が聞こえる

明日やる事が見えないまま
魚眼レンズを覗き込んでたら
突然君の顔が飛び込んできた
丸く膨らんだ顔が笑ってる

とてもよく晴れた、いい日だな
たまには公園にでも出かけよう
でも、今日は寒いから
ダウンジャケットに袖を通すさ

明日やる事が見えないまま
涙を飲み込み今日をやり過ごす
名前も知らない人のはずなのに
どこかで出会った気がする人と
すれ違った

明日、朝日が昇るってことは
俺が生きてるって証なんだろ
魚眼レンズの中にもう一度
愛すべき人の心当たりが
映し出されたら幸せ
映し出されたら幸せ

映し出されたら

待宵草

昇る日に焼かれるように
枯れていった赤い花が
朝焼けに焦がれて
染まっていったはずなのに

白む空に鳥の声が
輝きを失った月
彩りが戻る街で
黄色い花の夜が暮れた

ラララ 明かりを灯して
ラララ 咲くのを待ってる

黒い影が赤を隠した
雫を纏ったガラス瓶
白い雲が呼ぶ雨を
追い出していく夕焼けが

ラララ 十四夜の空に
ラララ 待宵の月が
ラララ 明かりを灯して
ラララ 咲くのを待ってる黄色い花が

オーバーヒートジュライ(地獄の滸)

青い瞳の姉ちゃんが、電話を地面に
叩きつけて、それで世界はバラバラ

冷たい涙なんか一切いらないんだ
そのパネルはバラバラ、おれまでバラバラ

水銀のような雲が涙こらえて流れてゆく
金色の髪の毛に
合わない真面目な型のシャツを着て
笑う君に恋をした
ここは灼熱地獄の畔り
オーバーヒートジュライ

冷たい涙なんか一切いらないんだ
そのパネルはバラバラおれまでバラバラ

はりついた涙が、この広い空に滲んでゆく
バラバラなこの世界
ど真ん中でいつまでも
笑い続ける頭のおかしな君に恋をした
ここは灼熱地獄の畔
オーバーヒートジュライ